島根県糖尿病療養指導士

益田赤十字病院　大庭恵子さん

島根県糖尿病療養指導士は糖尿病患者教育の正しい知識の普及と啓発を図り、糖尿病に関わる優秀な医師および医療・福祉スタッフの養成と認定を目的としてできた資格です。2年間の研修ののちに試験を受けて認定となります。

私が糖尿病療養指導士を目指すきっかけになったのは、就職して10年以上経った頃でした。食事療法の必要性はなんとか指導できても、薬物療法や運動療法について質問されると答えられないことがあったり、治療の3本柱と言われる食事・運動・薬物療法の関係が十分理解出来ておらず、私がもっと適切な指導ができれば、患者様自身が望まれる日常生活が送られるのではと思い、専門分野の知識・指導技術を高めることはもちろんのこと、専門外の分野においてもアドバイスできる知識・技術を身に付けたいと思い糖尿病療養指導士を目指しました。

2年間の研修では基礎学習はもちろんのこと、著名な講師先生から最新の話題を拝聴することもでき、調理実習・インスリン注射・SMBG測定など実践的な研修や、島根県の実情を考慮した講習や実習に重点を置いた研修となっていました。

資格取得後は、「傾聴」を大事にし患者さんに寄り添い、病態や生活環境を十分に把握し、患者さん個々にあった療養指導を実施することを心がけています。指導により、良好な血糖コントロールや合併症の予防・進展の抑制につながっていくことを願って日々励んでいます。どんな些細なことでも患者さんの笑顔が見られることが、今のやりがいです。 そして、研修会を通じて、日頃の悩みや患者様との関わりで困ったとき相談できる多くの仲間ができました。

日々進歩する医学のなかで、自己研鑽と患者さんの目指す未来に寄り添える栄養士となるよう島根県糖尿病療養指導士を目指してみませんか。

お花見

調理実習