箱寿司
料理のおすすめポイント
石見地方で親しまれている「箱寿司」は、江戸時代の末ころから作られるようになりました。
いまの岡山県から伝わってきたものといわれています。当時、岡山では藩の財政が貧窮していたため贅沢な生活が禁じられていました。
それでも庶民の間ではこっそりご馳走を食べようと、野菜やしいたけなどの具を、寿司ごはんの中にしのばせて食べていたそうです。
それが銀山ロードを経由して、石見銀山にもたらされ、だんだん豪華になっていったようです。
石見、特に大田の代表的な郷土料理のひとつ「箱寿司」は石見銀山の歴史とともに懐かしいふるさとの味です。
材料(1升分)
- 米
- 1升
[A]
- 酢
- 200cc
- 砂糖
- 220g
- 塩
- 20g
- にんじん
- 200g
- しいたけ
- 200g
- ごぼう
- 200g
- 油揚げ
- 10枚
- れんこん
- 150g
- しょうゆ
- 適宜
- 砂糖
- 250g
- 塩
- 20g
- 卵
- 10個
栄養価(1人分)
- エネルギー
- 209kcal
- たんぱく質
- 5.2g
- 脂質
- 3.4g
- 塩分
- 0.6g
作り方
洗った米を普通に炊き、寿司酢[A]を混ぜ合わせ、寿司ごはんにする。
具は細かくみじん切りにし、砂糖、醤油、塩を入れて味をつける。
寿司箱(1升用)の内側に酢をつけて寿司ごはんを1cmくらいの厚さに一面に広げる。(手で少し押さえる)
③の上に、一面に具を広げる。
(あまり厚くならないように、また、むらにならないように)④の上に、寿司ごはんを1cmくらいの厚さに広げ、軽く手で押さえておき、その上に薄焼き卵の線切りを一面にのせる。
⑤の上にうすい板を置き、押さえる。
③~⑥を繰り返す。
軽く圧力を加え、3時間以上おいてから箱枠を抜き、定規をあてて4~5cmに切る。
寿司型
木の枠の中へ底板をはめ、中の仕切り用とし、うすい板で、数段に詰め重ねる箱。箱の大きさにより、1升用から5升用まである。