箱寿司
料理のおすすめポイント
箱寿司は、2007年に世界遺産に登録された石見銀山遺跡のある大田市に伝わる郷土料理です。各家庭に箱寿司専用の木枠があり、地域のお祭りなどの祝い事の際に作られています。
大田市で箱寿司が定着した由来は諸説あり、石見銀山が徳川幕府の天領として栄えた頃、天領地を治めるために江戸から来た代官やその奥方が江戸の風習を懐かしんで作られたという説。また、戦国時代の石見銀山を巡る覇権争いの中で、持ち運びやすく保存性のある「兵糧」として瀬戸内地方から伝わったとする説があります。
材料
※専用木枠1升づけ/縦18.5cm・横23cm・高さ13cm使用
- 米
- 1升
合わせ酢[A]
- 酢
- 200g
- 砂糖
- 220g
- 塩
- 20g
具
- 人参
- 200g
- 干椎茸
- 40g
- ごぼう
- 200g
- 油揚げ
- 6枚
- 平てん
- 6枚
調味料[B]
- 醤油
- 150cc
- 砂糖
- 200g
- だし汁
- 適量
錦糸卵
- 卵
- 7個
※好みで季節の緑野菜(木の芽、春菊など)を飾る
栄養価
※4.6cm角×2個人当たり
- エネルギー
- 291kcal
- たんぱく質
- 7.4g
- 脂質
- 2.8g
- 塩分
- 1.7g
作り方
ご飯を炊き、合わせ酢[A]を混ぜ寿司飯を作る。
具の材料を全て細かく刻み、調味料[B]で味を付ける。味がしみたら、ざるに取り、煮汁を切る。
錦糸卵を作る。
専用木枠の内側に型抜きしやすくするため、酢を塗る。
寿司飯を1cmくらいの厚さに均等に広げる。その上に具をあまり厚くせず、むらのないように広げる。次に寿司飯を1cmくらいの厚さに均等に広げ、軽く手で押さえる。その上に錦糸卵を一面にのせる。
⑤の上に酢を塗った中板を置き、押さえる。同様に2段、3段を作る。最上段になったら、押し蓋をして重石をのせ、2~3時間なじませる。
箱枠を抜き、定規をあて、包丁に酢をつけて、4~5cm角に切り分ける。