公益社団法人 島根県栄養士会

料理のおすすめポイント

雲南地域の名物に鯖を丸ごと1匹串に刺し、炭火で焼きあげる「焼き鯖」があります。氷や冷蔵庫もなく、食品の輸送技術が発達していなかった明治以前、大社や平田の港に水揚げされた鯖を生のまま運べる地区は、今の雲南市木次町、三刀屋地区まででした。そこで、雲南市吉田、掛合地区、奥出雲町や飯南町などの遠い地区まで運ぶため「焼き鯖」が作られました。
その「焼き鯖」に地元で採れる筍、椎茸、山椒の葉などを合わせ、散らし寿司が作られていました。田植えや茶摘みと忙しい初夏のごちそうの定番でした。

材料(5人分)

【酢飯】

2合
もち米
大さじ2
出し昆布
5cm程度

合わせ酢

米酢
60cc
砂糖
大さじ2
小さじ1

【具】

人参
40g
たけのこ水煮
60g

干し椎茸10g

椎茸の戻し汁
160cc
薄口醤油
大さじ1
砂糖
大さじ1

錦糸卵

1個
少々
砂糖
少々
サラダ油
適量
焼き鯖
中1本
赤板(赤い蒲鉾)
1/2枚
山椒の葉
少々
刻みのり
少々
甘酢生姜
少々

栄養価 (1人分)

エネルギー
509kcal
たんぱく質
28.8g
脂質
15.7g
炭水化物
58.5g
食塩相当量
1.8g

作り方

  1. 米ともち米は合わせてよく洗い、出し昆布を入れて炊く。

  2. 合わせ酢の材料を鍋に入れ、砂糖が溶けるまで加熱する。

  3. 人参、たけのこ、戻した干し椎茸を、細かく刻み、煮つけておく。

  4. 焼き鯖は骨を取り除いて、ほぐす。赤板、山椒の葉を細かく刻む。

  5. 薄焼卵を焼き、細長く切り、錦糸卵を作る。

  6. 炊きあがったらご飯に合わせ酢を回し入れ、しゃもじで切るようにまぜ、うちわであおぎ、冷ます。

  7. ⑥の酢飯に③と④の具を加えて、混ぜ合わせる。

  8. 器に盛り、錦糸卵、刻みのり、甘酢生姜を飾る。